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肌荒れ

おれは顔の肌がずっと荒れている。自分の鬱とかパニックとかそういうもろもろの土台はこいつだと思っている。”荒れている”と言えばまだ聞こえはいい。

 

病院にずっと通っているのだがまあ治る兆しがない。薬どうこう関係なしに体調が良い時には良いし、悪い時には悪い。というか体調の良し悪しは顔の状態で決まる。

 

顔面の元々のパーツが悪いのとどっちが絶望的だろう。不毛。

 

今は何かと「ニキビは皮膚科へ」と言われている。顔の肌が荒れている原因はだいたいわかっている。海外に滞在してたときだろう。英語すら通じなかったので病院にいける状況ではなかったので、思春期にブワッとニキビが出ても何もできなかった。そして一回行った病院でたまたまもらったステロイドを長期的に塗ったからだろう。そして週に3回くらいジャンクフードだった。ケバブである。ケバブとフライドポテトとコーラ。言葉は何もわからなかったが、さすがに店のニイちゃんと馴染みになった。

 

ちゃんと地に足をつけて生活するべきなのである。当たり前だが。今は、ふわふわというほどではないが、足がついている感じもない。足がついていれば朝起きて夜寝るのである。

 

肌の状態が悪いと集中力にも大きく関わる。触ってしまう。それでまた悪化しているのだろうが。無意識にも触っているだろうから、触らないようにするとかそういうレベルの話ではない。

 

昔の人はどうだったんだろうか。今よりよっぽど不潔で洗顔も保湿もあったものではなかっただろう。昔、どんなか暮らしてみたいね。

 

肌トラブルが何もない人間だったらどれほど幸せだっただろうとしょっちゅう思う。何も起きない人は本当に何も起きないらしい。お風呂上がりに保湿しなくてもピンピンしてる人がたくさんいる。

 

けっきょく顔ありきな考え方から抜け出せてはいないのだろうなとおもう。顔がいい人間、素直に魅力的だよね。ルッキズムとか勉強してみたいが、あまり希望がない気もする。

 

おれはいろんな点で恵まれている。お金で深刻な思いをしたことはほとんどないし、両親との関係は良好だし、いい大学にも入っている。顔面の肌の状態でくらい割を食うべきなのかもしれない。でもおれよりもっといい思いだけして生きてる奴もたくさんいる。むむ。

 

顔がいい人間として顔がいい人間と交際してのし上がっていく。そういうサクセスストーリーの人生、憧れがないわけではない。いろいろ言ってもやっぱり俳優には憧れる。おれは大した人間ではない。

 

ストレスで肌荒れするらしい。肌荒れは間違いなくストレスなので、一度ハマれば抜け出せないということになる。

 

自分のことを語ることへの抵抗は、自分を「物語化」しているからな気がする。おれの人生はそんな物語みたいに整ったものじゃない。おこがましいし、そもそも人生はそういうものではないだろう。こういう文章で筋が通っていないことを正当化する理由にはならないが。

 

人と親しくなるとその人にその人の物語を聞かされることがしばしばある。おれもたまには話す。でも、なんか違うよね、って。水をさすようなので言わないが。そういうことを言っていると話すこともなくなっちゃうしね。日々の出来事とかウキウキ話せるように、おれもなってみようかな。