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ヘヴィメタルと串揚げ

ヘヴィメタルが不安解消に効くらしい。リテラシーがないので信じてみる。TouTubeで heavy metal と検索して一番上にあるやつをクリックする。なるほど確かに効く気がする。今はそこまで露骨に不安な時ではないので実際どうかはわからない。効くと思えば効く。聴きながらこれを書いている。

 

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音楽のジャンルがいまいちピンときていない。ロックとかパンクとかに属するとされる音楽が好きっぽいが、ジャンルと言われるとなんだか居心地が悪い。思想の◯◯主義とか◯◯イズムとかもあんまりすきではない。名前はなんだっていいじゃないかと思ってしまう。教養がないからだと思う。

 

むかし恩師に「教養とはなにか」という問いをもらった。それ以降その話をすることがなかったので、どう取り組めばよい問題だったのかはわからずじまいである。今はとりあえず「なんだかよくわからないが胡散臭いな」と思える能力のことだと思っている。必ずしもソリッドな知識に裏打ちされない嗅覚みたいなものだ。でもこれだとたとえば「直感」との違いが説明できないので、答えとしてはダメだと思う。

 

人文学とか哲学とかそういうものを勉強してみたかったなと思う。学問には考え方の基本のハウツーみたいなものがあると思っている。社会を論じるときには事実認識と価値判断を区別しなさい、とかそういう。自分で適当に本を読み漁っていると、きっと都合の良い取り入れ方をしている。受け身に教わっていてはダメだというが、教わること、とにかく耳を傾けることというのにはたしかな意味があると思う。当たり前のことを言っているようだが。頭の良い人というのは人の話に耳を傾けられる人だと思っている。

 

ないものねだりばかりしている。今の自分に夢中になるだけの何かがないから、違う自分に思いを馳せるのだと思う。仕方のない人間である。自分に酔ってはいけないと再三言っている。夢中になることと酔うことはどうだろう、同じだろうか。何かあれば酔ってもいいのかもしれない。何もない自分に酔うと最悪だと思う。何か欲しいね。

 

そろそろ喫茶店に行きたい。すきな感じの店員さんがいるとこだと通う。別にいなくても居心地が良ければ通う。さいきん案外いそがしい。単純に仕事をこなすペースが落ちているのだと思う。このままゆったりと死んでいきたい。タスクは残酷なもので、どんどん溜まっていく。

 

先日、比較的仲の良い知り合いに誘われて外に出た。馬場のロータリーにはたくさん人がいた。BIGBOXで串揚げを食べた。ずっと飲んでいなかった酒を、相手に合わせて飲んだ。3000円くらい払った。もう少し何かしたそうだったので、歩きながらコンビニで酒とアーモンドチョコを買って奉仕園で雨の中つまみながら話した。相手の傘に入れてもらった。一緒にアジア旅行に行こうと話した。クラブにも行こうと言った。一人になったら濡れながら帰った。お気に入りのシャツはぐしゃぐしゃに濡れた。洗濯しなくてはならないと思いながら洗面所にずっと放置している。知り合いは案外女好きみたいになっていた。露骨ではなかったがたしかに恋愛意欲に燃えていた。自分はきっと怖くてできなくなっているだろうなと思った。恋愛とかすきな人というのは生活を破綻させるものと思っている。むかし、恩師が一度「うちは私が末代」と言ったのをなぜだか鮮明に覚えている。いま思えばきっと交際相手と最悪なことがあったのだろう。おれも自信を持って自分が末代だと言えるようになりたい。きっとまだどこかで期待している。

 

恋愛のことを書くと気分が落ちることがわかった。知り合いには会って席についたらまず前の交際相手とのことを聞かれた。嫌な奴だと思う。話したくないことを、さして嫌に感じないように整理して話した。物質的充足を安易に手に入れられる人間が良かった。自分が手を伸ばして届くのは憎しみと後悔だけである。洗濯機が回り終わったので、ここまで。